私たちが日々する「決断」について考えてみましょう。人は1日35,000回決断していると言われております。仕事にプライベート、どちらも毎日のように選択肢が迫ってきますよね。お昼ごはんにしても「何を食べよう?牛丼か、カレーか、…いや、でもラーメンもあるか?」こんな小さな悩みから、「このプロジェクトを考えるべきか?でも失敗したらどうしよう…」のような大きな迷いまで、私たちの生活は決断の連続です。今回紹介する一冊『その決断はすべてを解決する』です。この本を読んで、日常のあらゆる選択が少し楽になり、人生が前向きに進むヒントがたくさん得られます。Theビジネス書になりますが、新入社員の方でも考えやすいように、本書のエッセンスをぎゅっとまとめてお届けします!
その前に・・・
ビビッときたワンフレーズ
行動はモチベーションによる結果であるにとどまらず、モチベーションの要因にもなる。
わたし達のほとんどが、
刺激を感じる▶やる気でる▶行動を起こす。
著者は「先にとにかく行動しろ!」と記しています。
要するに、
先にとにかく行動を起こす▶刺激を感じる▶やる気がでる
やる気がなくても、とりあえずジムに行けば気付いたら1時間筋トレしてた事もあるもんな〜
それでは本題に入ります。
決断の「フレームワーク」を知ろう
まず重要なのは、「決断のフレームワーク」です。簡単に言うと、正しい決断をするためには、あらかじめ考え方の「枠組み」を持っておくことが重要ということです。
例えば、何かを決める時に「これが自分にとって本当に重要なことか?」という質問を自分に投げかけることが大切です。これだけで、優先順位をはっきりさせることができ、迷いが少なくなります。
また、「今すぐ決断しなければならないことなのか?」という判断も、感情に左右されずに冷静に行うポイントです。すべての決断を急ぐ必要はなく、じっくり考えてから選ぶ方が賢明な場合もあります。日常の小さな選択から大きな決断まで、この「フレームワーク」を意識して使うことで、ストレスの少ない決断ができるようになります。
先延ばしをやめる
誰もが経験する「先延ばし」。なぜ私たちは先延ばしをしてしまうのでしょうか?その理由は、多くの場合「不安」や「失敗への恐れ」です。
たとえば、あなたが新しいプロジェクトに取り組む際、失敗するかもしれないという不安から、行動を後回しにしてしまうことがあるでしょう。こうした不安に対処するために「リターンにフォーカスすること」を勧めます。
つまり、今その行動を取ることで得られる「メリット」に集中するのです。たとえば、難しいプロジェクトに挑戦することで得られるスキルや経験、キャリアの成長に目を向ければ、行動へのモチベーションが高まり、不安を克服することができます。新入社員の方にも役立つこの考え方は、仕事やプライベートで迷った時に前進する手助けをしてくれるでしょう。
すべてに「YES」と言わない勇気
次に大切なのが、「NOを言う勇気」です。仕事やプライベートで、全てのリクエストに応えてしまうと、自分のリソースがすぐに枯渇してしまいます。自分の限られた時間やエネルギーを大切にするためには、時には何かを断ることも重要です。
特に、ビジネスの現場では「何でも引き受ける人」が有能だと見られがちですが、実際はそうではありません。すべてを引き受けると、結果的にどの仕事も中途半端になりがちです。そこで、「NO」と言うことで、より重要なタスクに集中し、大きな成果を出すことができるのです。
これは、新入社員や若手社員にとって特に重要なメッセージです。最初は「断るのは失礼かも…」と感じるかもしれませんが、自分の時間とエネルギーを守るためには、時には「NO」と言う勇気を持つことが必要です。
実例を交えたユーモアたっぷりのアプローチ
もう一つの魅力は、ユーモアを交えながら進んでいくところです。決断の話は、どうしても堅苦しくなりがちですが、著者は自身の経験や実例を用いて、クスッと笑えるようなエピソードを紹介しています。
たとえば、著者が上司の無理難題に応えた結果、結局大失敗したエピソードなど、どこか親近感が湧く場面も。これにより、読者は「自分も同じようなミスをしてきたけど、次はこうすればいいんだ」とポジティブに学べるようになります。
「これって自分も経験したな」と共感できるエピソードがたくさんあります。失敗を恐れずに、次にどう活かすかを学べるスタイルなので、読むうちに自然と自信がついてきます。
決断は「小さな一歩」から
最後に、「決断は小さな一歩から始まる」というメッセージです。大きな決断をするのは確かにプレッシャーがかかりますが、日々の小さな決断を積み重ねることで、次第に大きな決断への自信がついてくるのです。
たとえば、「明日は早起きして出社する」といった小さな決断も、その積み重ねが大きな結果を生むことがあります。決断に迷ったときは、まず「今できる小さな一歩」を踏み出してみることが大切です。
『その決断はすべてを解決する』は、このような小さなステップが人生を変える大きな力を持つことを教えてくれます。決断に不安を感じている人でも、読み進めるうちに自信を持って次の選択ができるようになります。
失敗は「学びの機会」
さらに、本書では「失敗を恐れず、学びの機会と捉える」ことの重要性も説かれています。私たちの社会では、「失敗は避けるべきもの」という考えが根強くありますが、実際には失敗から得られる教訓こそが次の成功の礎となります。
著者は、失敗したとしても、その経験を分析し、次の決断に生かすことが大切だと言います。たとえば、プロジェクトで思うような結果が出なかったとしても、その過程で何を学んだのか、次回はどのように改善できるのかを振り返ることで、より良い選択ができるようになります。
この「失敗をポジティブに捉える姿勢」は、特に新しい挑戦に対して不安を感じている人にとって、大きな力になります。失敗してもそれを自己否定せず、次のステップへの成長材料と考えることで、前向きに決断を続けられるようになります。
「決断疲れ」を避けるための工夫
日常生活の中で、私たちは意識せずとも何度も決断をしています。これを「決断疲れ」と呼ぶことがありますが、選択肢が多すぎることで精神的に消耗してしまう状態です。著者は、この決断疲れを避けるためのシンプルな方法も紹介しています。
その一つが、日常的に繰り返す小さな決断を「ルーティン化」することです。たとえば、毎朝の服装やランチのメニューを決めるのにいちいち迷うのではなく、あらかじめ「平日はこれを着る」「ランチはこの選択肢の中から選ぶ」と決めておくことで、無駄なエネルギーを使わずに済みます。
このような小さな工夫を積み重ねることで、重要な場面での決断に集中力を発揮でき、より質の高い判断ができるようになります。特に、忙しいビジネスパーソンや新しい環境で多くのタスクに直面している人にとって、このアプローチは有効です。
無意識で決めれることを増やす工夫が大事だね!
自分の「価値観」を軸に決断する
最後に、「自分の価値観を基準に決断する」という考え方です。どんなに素晴らしいフレームワークやツールを使っても、最終的に大事なのは、その決断が自分の価値観に合っているかどうかです。
仕事でもプライベートでも、自分が本当に大切にしていること――たとえば、家族との時間や、個人的な成長、健康など――を軸にして決断することで、結果に対して納得感が得られやすくなります。他人の期待や社会的な圧力に振り回されるのではなく、自分の内なる声に従って選択をすることが、長期的な幸せと成功につながるのです。
多くの選択肢があり、他者からのプレッシャーを感じる事もありますが、自分の価値観を信じて決断することが、後悔しない人生を送るための鍵となります。
決断に考えることが多い方、今よりも一歩前進したい方のために、この本は道しるべとなることでしょう!
本書の目次
イントロダクション これは「新しい生き方」をひらく、僕たちのロードマップ
1 人生の課題はどこから現われるか
2 その「痛み」が人をもっと強くする
3 「平凡な自分」こそ、実は一番重要
4 こんな「価値観」が自己実現のジャマになる
5 自分に起こることは、その「選択」しだい―解決への道1“運をおもしろいように味方につける”とは
6 「信念」は、あなたの力になるか―解決への道2「不確実/予測不能」の受けいれ方
7 シンプルに、ただ「やってみる」―解決への道3「失敗しない人」は成功もできない
8 「最重要ミッション」に集中する―解決への道4 時間とエネルギーを吸い取るものへ「NO」を
9 僕たちの眼前に立ちはだかるものは消えていく―解決への道5“恐れ”にとらわれない生き方
第9章は心震わせる内容が描いてます。ぜひ本書を手にとってください!
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